新田理恵さん座談会“考える食卓”開催

先日1月31日は、新田理恵さんによる座談会

「考える食卓〜伝統茶から考えるあなたの毎日の“たべる”〜」

を開催しました。

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新田さんは、伝統茶を販売する{tabel}(タベル)の代表で、

食卓研究家としてご活躍の方です。

 

日本の在来植物・薬草を暮らしに取り入れていく事をミッションに活動されている新田さん。

曰く、生物には体の必要とするものを欲する機能があるのだそうです。

 

座談会のはじめ、

参加いただいたみなさんに、

目を瞑って、自身の身体の声に耳を傾けていただく時間がありました。

 

今、自らのなかで何が起こっているのか、

それを問う事から全てがはじまるというのは、

何を考えるにおいても、緊要なことでありましょう。

 

新田さんは、ご両親がパン屋を営むなど、生まれついて“食”との関わりが強かったそう。

そこから、ご自身の健康や、それにあった食を選択することなどを通じて、

生産者とのつながりや、その“食”の由来、歴史などについて、

次々と見識を広めていらっしゃいます。

 

まさしく、そのキャリアは、“食”という一つのテーマを延長し、そのひろがりを、縁を深めていく中で、構築していったものと言えましょう。

 

好きこそものの上手なれとはよく言ったものですが、

一つの物事を延長していく、そしてその縁を最後まで辿っていくという努力こそが、

新田さんの現在を彩っています。

 

 

新田さんのお話の中で印象的だったのは、

西洋的(科学的)なものと、東洋的(伝統的)なものとの関わり方。

 

伝統的な健康や、医療に対する考え方は、

対象を特定し、それを取り除き、かつその手法を万人に用いるという、

科学的なそれとは大きく考え方を異にするものです。

 

個人の体質や、体調に合わせ、一人の人間を全体として診る(観る)、

そういう視点の大切さが、現在世界的に見直されつつあります。

 

ただ新田さん曰く、そのどちらかのみを用いるのではなく、

それらを複合的に用いてくことが大事とのこと。

 

食や健康についての考え方のなかには、大きく偏ったものがあるのもまた事実です。

そうではなく、本当の意味で自らが、自らの身体の声を聞き、対話すること、

それを通じてなにを選択すべきかを考えること、

それはまた、食や健康を通じて、自らの生活や、人生と対話することにもつながっていく筈です。

 

さて、くだくだしく述べてきましたが、今回の座談会で感じていただきたかったのは、

“いいものはいいということ”

そして、

食するという経験が生む“つながり”についてです。

 

今回、座談会の途中で試飲会を行いました。

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おとなり、cuddle cafeの協力もあり、新田さんの販売されている伝統茶と、それに合うスイーツをみなさまにご賞味いただきました。

爽やかなお茶の香りと、スイーツの甘い香りに包まれた“あこ”

その場にあったひとすべての顔がほころび、あたたかな雰囲気で満たされておりました。

 

今回は、いしはらの里と島根県海士町へも遠隔配信を実施しましたが(ご協力いただきましたみなさまありがとうございました。)、そこにいらしたみなさまにも、同様の体験をしていただけた事は、ネットワークがつむぐ距離感以上に、この“あこ”という場を身近に感じていただく機会にもなったのではと思います。

 

“食を考える事”は自らを考える事であるのはもちろん、

生産者や、その食卓をともにする人など、

それを通じて関係を取り結ぶあらゆるモノと、コトと、

つながり、対話し、かつ考えるという事なのではないでしょうか。

 

(文 岡田光輝)