あこの空間デザインを考える vol.2 開催

「コンブレーに関するすべてものをよみがえらせたのは、後年、レオニ叔母が出してくれた一切れのマドレーヌの匂いである。それは、幼いころ風邪気味の私に母が紅茶といっしょに勧めてくれたひとかけらのマドレーヌにまつわる記憶だった。そのひと口が口蓋にふれたとたん、わたしは身震いし、小さなわたしは内部で尋常ならざることが起こっているのに気づいた。えもいわれぬ快感が私に中に入り込み・・・」

マルセル・プルースト『失はれた時を求めて』

 

先日9月28日、京都造形芸術大学の早川克美先生をお招きし、

【座談会】”あこの空間デザインを考えるvol.2”を開催しました。

空間デザイン1

 

 

 

9月11日のオープニングから約1ヶ月。

 

これまでのべ500名以上の方々にご利用をいただき、

日々活気と情熱とにあふれている”あこ”

 

そんな”あこ”を題材に考える今回の学びは、

 

ずばり、

”色”がテーマでありました。

 

 

”色”

 

空間のデザインを考える上で、外せないのが、この”色”の考え方

 

わたしたちの周囲を常に充たし、

わたしたちの記憶に自ずから刻まれてゆくこの“色”

 

どんな”色”のある空間で時を過ごすか、

それはわたしたちが生活してゆく上でとても重要な事なのかもしれません。

 

そんなわけで、、、

 

今回はまず手始めに、

参加していただいた方みなさんに、それぞれの人生を振り返っていただく事からスタート!

 

“色”とは一体なんだろうか。

そして、それは一体どんな色であろうか。

 

 

この深遠なテーマそれ自体が、

わたしたちにあらゆる角度からあらゆる問いを投げかけてきます。

 

 

 

早川先生の仰っておられた

アートとデザインの相違。

 

「アートとは”問題発見”であり、

デザインとは”問題解決”である。」

 

これは、言い換えれば、

わたしたちが”色”を考えるとき、

わたしたちは、常に「”問い”と隣接している」

という事なのかもしれません。

 

さて、続いては、

それぞれ思い浮かべた色を「形」にしていきます。

 

 

過去の”色”と現在の自分

 

あるいは”あこ”と今の自分

 

それぞれが自由なThemeからそれぞれのカタチを創り出していただきました。

 

空間デザイン5

集まった”色”たち

 

壁面を彩ることになるこれらひとつひとつの”記憶”は、

”あこ”という場において、また新たな一つのカタチとなります。

 

 

未完成のあこの最後のピースを埋めていただくのは、

ここに集う全てのみなさま、おひとりおひとり。

 

実はこの座談会にはわたしたちのそんな思いも込めさせていただきました。

 

 

自己と向き合う、

そして、そこに集う人々と共に考える。

 

そんな“あこ”のあり方を今回の座談会を通じて感じていただけておりましたら幸いです。

 

(文 岡田光輝)